挙式スタイルのご提案〈仏前式編〉(09年6月25日オンエア)
今週は「仏前式」の「挙式の意味」や「マナー」についてご紹介していきます。
「仏前式」とは・・・前世からの深いつながりによって縁のあった二人が、無事巡り合って結ばれたことを仏様や先祖の霊に感謝し、報告するというもの。
特に信仰を持たないカップルにとっても、「先祖に報告する」という挙式スタイルは亡くなったおじい様やおばあ様などの顔が浮かんでくるので、理解しやすいのではないでしょうか?
仏教には、浄土宗や浄土真宗、日蓮宗など多くの宗派がありますので、宗派の確認が必要です!
仏前式ならではの衣装、袈裟(けさ)をまとった新郎と白無垢姿の新婦。お寺の前での記念撮影からも厳かさが感じられますね。
仏前式では 司式者である戒師(僧侶)がお経を読む場面も。
宗派により式次第に若干の違いがありますが、どの宗派でも最も重要な儀式として「念珠授与(ねんじゅじゅよ)」という場面があります。新郎新婦が仏前に供えてあった念珠(数珠)をそれぞれ受け取ります。
受け取った後は、手に掛けて合掌。授与された念珠(数珠)は挙式が終わるまでずっと手に掛けておかなければなりません。
念珠は仏様と父、母、そしてこの世の生あるものすべてが輪となってつながっているという意味を持っています。「念珠授与」はその和を大切に仲睦まじく生きていって欲しいという儀式なんですね。
仏前式の場合、もちろんゲストも全員数珠が必要です。参列者全員で手を合わせます。
新郎新婦による焼香も仏前式ならではの場面です。
「仏前結婚式」、いかがでしたか?
今、仏前式で挙式を挙げる人はごくわずかなので、仏前式には出たことが無い!という方が圧倒的に多いと思います。しかし、数珠や焼香など仏教は毎日の暮らしに馴染み深い宗教なので、仏前結婚式について知ると、親近感があると感じられるのではないでしょうか。
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