【研修報告】人事院 国家公務員研修をさせていただきました(その③)
「ブライダルプロデューサーが講師を務める?!」
人事院 (国家公務員)
四国地区女性職員研修
の講師を務めさせていただきました。
研修タイトルは、
"思い"の力が未来を創る
~ これからキャリアデザイン~
☆ブライダルプロデューサーとして、
また創業社長として、
さまざまな困難に苦悩してきた経験が
少しでも地域の皆様のお役に立てれば・・・、
そういう思いでお手伝いさせていただきました。
今回の研修をお引き受けするにあたり、
17年間のブライダルプロデューサー、
そして経営者として【感覚的】な部分を
言語化し、体系化してみましたので、
ぜひ、ご紹介させていただきたいと思います。
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前回のご紹介ページで最後に登場したテーマ!
☆☆☆2つ目の大きなテーマ☆☆☆
「なぜ?
創業時、
基盤整備がされていなかったわが社で
創業メンバーは
自主的に仕事ができていたのに、
順調に成長したわが社では
同じようにいかない?」
・・・今回の研修の2つ目の大きなテーマ
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■東京ディズニーランドと
ユニバーサルスタジオジャパン
・TDRとUSJ、
両方に行ったことのある方?
・双方に共通する点はは何でしょうか?
違いを何でしょうか?
・テーマパークというカテゴリーでは同じ。
オペレーションやコンプライアンス管理などの面では
おそらく同じようにマニュアルを作っているはず。
(突き詰めれば違いますが・・・)
生じる違いは何でしょうか?
○オリエンタルランド
資本金 約632億円
売上高473,572百万円
○USJ550億円
売上高900億円
確かに数字の差はとても大きいですが、
一概に企業の『力』は、資本金や売上額の差で、
生じるものではないと思います。
☆☆東京ディズニーリゾートの成功理由
ひとつは、顧客のリピーター化の高さです。
それは、顧客満足度の高さともいえます。
つまり。一度来たお客様が満足して帰る。
※2010年顧客満足度ランキング1位を獲得。
ちなみに・・・USJはトップ50に入ることもできません。
☆☆顧客満足度の高さの秘訣
マニュアルには、
その職種の仕事の【 目的 】だけが、
ほんの数行かかれいてて、
それ以外のことは、【 形 】で教える。
みなさんもよくご存じの内容かもしれませんが、
事例をいくつかご紹介します。
Ex1)
従業員のことを「キャスト」と呼ぶ。
つまり、東京ディズニーリゾートで働く人は、
「来園者(ゲスト)」にとって
「役者(キャスト)」でなければならないのです。
Ex2)
●「チケットブース(入場券販売)」
<目的>
あなたの仕事はチケットを売ることではありません。
東京デズニーランドへお越しになったゲストと
最初にコミュニケーションをとることです。
<形>
目と目を合せて
ニッコリ笑って
ひとこと声をかける
<注意>
「いらっしゃいませ」とはいわないで下さい。
例えば)
「おはようございます」
「こんにちは」
「こんばんは」
※なぜ「いらっしゃいませ」ではいけないのか?
日本では「いらっしゃいませ」という言葉かけには
誰も返事をしない習慣(レストランでも店舗でも百貨店でも)
になってしまっている。
ゲストから返事をいただいて、
そこではじめてコミュニケーションを
とったことになるから。
Ex3)
●「カストーリアル(掃除担当)」
<目的>
あなたの仕事は掃除をすることではありません。
あなたはキャスト(役者)として
「お掃除」というゲストにとって楽しいショーを
演技することです。
<形>
お掃除というショーを演ずるのですから、
ちゃんと振り付けがあります。
<注意>
ショーですから、
衣裳(コスチューム)をつけてパークへ出る前に、
バックヤードでちゃんと練習をして
ショー(お掃除)ができるようになって
おかなければならないないのです。
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☆☆☆3つ目の大きなテーマ☆☆☆
「なぜ?
TDRのマニュアルには、
仕事の【目的】だけが書かれているのか?
なぜ?
【目的】だけのマニュアルで
顧客満足度№1のサービスができるのか?」
・・・今回の研修の3つ目の大きなテーマ
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☆本日の研修のお土産☆
この答えこそ!!
「思い込み」パワーの問題
なんです。
同じマニュアルを用意しても、
同じ仕事をしていても、
結果が違うことはしばしばあります。
実は、これは「思い込み」の違いなのです。
というわけで、
「【 思い込み 】が
どれだけのエネルギーを持っているか?」
ということを、
"脳生理学"と"認知心理学"の見地から、
お話させていただきたいと思います。
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■私のルーツと
"脳生理学"と"認知心理学"の勉強
17年前に、
香川県で、初めて「ソフト料」をいただく
ブライダルプロデュース会社を創業したものの、
(創業の経緯はは、前述のとおり)
マニュアルを作ってもうまく機能しない、
それどころか、
時にはお客様のご気分を害してしまうことすら生じる。
「お客様は○○○と思っていたやろ?、
私には気づいていたけど・・・」
とスタッフに話しても、通じない、感じない。
創業スタッフは、
自主的に行動してくれていたはずなのに・・・。
会社が順調に成長したら、
うまく仕事をしてもらえない。
業務のマニュアルを作るが、
マニュアル化すればするほど、空回り。
なんかうまくいかない。
なんだか、この頃、お客様に謝ってばかり・・・。
トラブルや事故が起きてばかり・・・。
私が、この「思い込み」の勉強を始めたのは、
こんな時でした。
私どものブライダルプロデュースの仕事の源は、
「技術」でも「感性」だけでは到底足りない、
決定的なプロデュース力の差は、
「人間力」だと思ったからです。
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■私の『思い込み』
「【 思い込み 】が
どれだけのエネルギーを持っているか?」
と言いましたが、じゃあ、私の『思い込み』って?
私の『思い込み』を話しましょう。
・もともと、私の実家は120年以上続く商売をしておりました。
歌舞伎を中心とした演劇場から始まり、
戦前から映画館をずっと営んでおりました。
・ 「人を楽しませることが、自分の仕事」で、
「人の楽しむ姿・人の喜ぶ顔のために働く」。
また、我が家は、
商売人ですから、「生活=仕事」
「仕事は楽しいこと」でした。
・祖父や父いわく、
演劇や映画は、「日常の中の非日常」だそうです。
娯楽のない時代に、
日々の生活の中の唯一の楽しみ。
※「非日常」の事例
極道映画を観たあとのお客様の様子、
スーパーマンを観たあとのお客様の様子
・・・など。
・結婚式もよく似ている。
普通のOLや普通のお嬢さんがシンデレラになれる日。
「日常の中の非日常」。
だから私にとって"ブライダルプロデューサー"は、
すんなり馴染んだのかもしれない。自然となれた。
・私の『思い込み』は、
「お客様を喜ばせることが自分の喜び」
だったのかもしれない。
一方で、スタッフにとっては
「ブライダルプロデュース」は、仕事であって、
マニュアルに即して業務を遂行していきます。
但し、お客様によっては、
要求内容に、マニュアルが太刀打ちできない、通じない。
マニュアルは、あくまでもガイドラインに過ぎず、
サービス業は、
お客様ごとの要望を汲み取ることが大事だと
言っても、スタッフには(特に若いスタッフ)にはできない。
「臨機応変に自分で判断しろ!」
「お客様の顔や目を見て、察しろ!」
と言われても、
自分の常識や今までの経験では到底追いつかない。
判断ができない。
もはや、何を基準に判断をして良いか、
分からないので、ついに、「判断」をやめてしまう。。
そうなんです☆
人は、『思い込み』の通りに行動するのです。
感情や知識に左右されることなく、
『思い込み』にコントロールされているのです。
たまたま、私の場合、
「人を楽しませることが、自分の仕事」、
「人の楽しむ姿・人の喜ぶ顔のために働く」、
「仕事は楽しいこと」、
という家族の中で育ったので。
「お客様を喜ばせることが自分の喜び」が
『思い込み』であったにすぎません。
決して、私が立派なわけでも、
「出来る女」なわけでもありません。
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今日のご紹介はココまで。
つづきは、
次回の「藤田徳子の幸せ会議」を
お楽しみにしてください(*^_^*)
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>>>前回までのストーリーのご紹介<<<
【 今までの研修講師(実例) 】
>過去講師例①<
>過去講師例②<
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