企業の25周年パーティでサーカスの演出。記憶に残るプロデュースを
本人は、自分の「らしさ」に気づいていないものですよね。
それは、個人だけでなく、企業も団体も同様です。
「らしさ」や「思い」をカタチにすることはとても難しいことです。
プロデューサー・藤田が、20年以上、1000組以上手掛けたオリジナルウエディングのプロデュースのノウハウを、
【コト】MICE(企業や団体のビジネスイベント)の企画運営、
【モノ】プロダクトのコーディネイト、
【トコロ】マチづくりやユニークベニュー(歴史的建造物、文化施設)の再開発、のプロデュースに活用しています。
コトモノトコロ・プロデュース MICE編 「パーティーにサーカスがやってきた!」
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Q.本当にパーティーにサーカスを呼んだのですか?
A.「サーカスの中でパーティーをしたんです。」
「パーティーにサーカスがやってきた!」
というより、「サーカスの中でパーティーをした」という感じですね。
Q.なんのパーティーだったのですか?
A.「企業の周年事業の企画です。」
クライアントは、株式会社ラブ・ラボさん。
全国1位・2位を争う、オリジナルTシャツプリント会社さんです。
創業25周年記念パーティーをプロデュースさせていただきました。
“サーカス”なんて突飛なコンセプトを企業の周年事業の企画として、
受け入れてくださったクライアントのラブ・ラボさんの社長さんやスタッフの皆さんの懐の大きさには頭の下がる思いがします。
Q.サーカスというアイデアに至るまでの経緯を教えてください。
A.「ポイントは、クライアントの企業理念をどう表現するか?」
ラブ・ラボさんとのお付き合いは、新社屋落成記念披露パーティーをプロデュースさせていただいた時からでして。
新社屋落成記念パーティーの時には、社屋内の工場をパーティー会場にしました。
出席者の皆様から「非常にユニークで、ラブ・ラボさんらしい発想だ」とご好評をいただき、クライアント様にも、大変喜んでいただきました。
前回の企画以上のもの、ご期待を裏切ることのないものと、考えました。
ラブ・ラボさんの企業理念は「“お客様満足”から“お客様感動へ”」。
Tシャツプリント業として、オリジナルTシャツを刷りながら「“感動”を刷り込む」ことを心掛けていらっしゃいます。
25周年記念パーティーでは、すべての従業員の方、仕入先のTシャツメーカーさん、古くからお付き合いのある下請け工場さん、また取引銀行や地域経済団体など、ラブ・ラボさんを取り囲む幅広い方々がご出席されます。
私は、出席者全員が“チーム ラブ・ラボ”として一体となって、「“感動”を刷り込む」。
ラブ・ラボが創り出す、“感動”の時間を出席者みなさんで共有する場が必要だと考えました。
「感動」、わかりやすい言葉ですが、実はとても描きにくいんです。
ポイントは、だれが見ても感動するものであること
- 難しい講釈や補足説明が必要なものはなし!
- 見る人によって感動できたりできなかったりするものなし!
- 気持ちが分かり合える仲間、仲間うちだけで感動するものもなし!
- 痛々しい、お涙ちょうだい的な感動もなし!
誰もが子どものとき、純粋に
「すご~い!って思ったものって何だろう?」
あっ!
「サーカスだ!」
とこうなったわけです。
サーカスって、子どもも大人も理屈抜きに「すご~い!」「楽し~い!」って“感動”しますよね?!
周年記念パーティーで気になる会場の選び方
Q.会場づくりなど準備段階で苦労したことは?
A.「コスト、衛生、安全などバランスの整った会場を選びます。」
場所は、香川県県民ホール(レクザムホール)の中にある多目的大会議室「玉藻」。
普段は、講演会、シンポジウム、レセプションなどに使用される公的な施設です。

屋外にサーカステントを設置すれば、それはそれで雰囲気は演出できると思いますが・・・。
- 食事が伴うパーティーなので、「衛生面」を考えました。
- 出席者の方々は、企業の周年パーティーということもあり、正装で来場される方々も多いです。
ヒールやビジネスシューズでも問題ないように「安全面」を配慮する必要があります。 - 高齢の方もいらっしゃるので、お手洗いやバリアフリーであるなど「設備面」も重要です。
- 平日の夜ということもあり、ビジネスシーンから駆け付ける方も多いです。
会場までの「交通アクセスの良さ」も考慮しなければなりません。 - 「コスト面」も!!
「パーティーinサーカス」、サーカス場でパーティーをするには、装備や設えにコストがかかることが予想されました。
会場費がずいぶんかかるホテルなどは、外しておきたかったのです。
世界で活躍するパフォーマーを迎えた演出
Q.本題ですが、どんなパーティー?、サーカスができたんですか?
A.「シルクドゥソレイユでも活躍するエアリアルパフォーマーを交えたオリジナルプログラムを創りました。」
サーカスというと、日本では、パッと思い浮かぶのは、トラやライオン、象などの猛獣を調教した動物曲芸かもしれませんね・・・。
私が手掛けた「パーティーinサーカス」では、フランスの街中でみられるような、美しさを極めるアートのようなサーカスです。
出演者は、シルクドゥソレイユでも活躍するエアリアルパフォーマー、空中曲芸ですね。
海外の大道芸フェスタなどで活躍するジャグラーやアクロバットパフォーマー、地上曲芸ですね。
更にパフォーマンスのBGMも、ピアノ、打楽器、クラリネットといった生演奏で展開しましたので、相当大掛かりな仕掛けになりましたね。
会場レイアウトは、まさにサーカス場のように、パフォーマンス舞台、いわゆるステージを取り囲むように観客席を用意します。その観客席は、パーティー参加者の食事・歓談する席。その観客席を取り囲むように、パーティー料理のビュッフェテーブルか並びました。
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Q.いざ来賓の方々が会場に足を踏み入れた時の反応は?
A.「“驚き”、“サプライズ”を通り越して、戸惑っていらっしゃいました(笑)!」
会場までのアプローチ部分も、サーカス場に誘うような装飾を施していたのですが、まさか、会場内がこんなことになっているとは・・・、予想もしなかったんだと思います。

会場までのアプローチの装飾 会場内の装飾と のギャップがサプライズ
企業の周年式典会場というと、一般的には、前方にスピーチ用のステージがあって、その近くに偉い人(主賓)と思われる方々の席が用意されているものですから、自分たちがどこに居ればいいんだろう?みたいな、戸惑いからのスタートでした。
が!それでいいんです。“どなたが偉い?”みたいな、お客様に優劣をつけないことも、クライアントのラブ・ラボさんが大事にしていたことですから。

ステージをぐるりと取り囲むようにしたアリー ナ席スタイルで「乾杯!」。
戸惑っていただくくらいでちょうどいいんです。
お客様はもちろん、プロデュースをする私自身も初めての空間ですから。
でも、徐々に、お客様も慣れてきて、落ち着いて食事もされていらっしゃいました。
1年かけて企業を知り、取り組んだプロジェクト
Q.サーカススタイルのパーティーで得た教訓とは?
A.「プロデューサー藤田の“魔法のヒアリング”が重要なんです。」
実は・・・。当初、「25周年記念の企画を考えてほしいんだけど」とご相談を受けたのは、実施予定日から約2か月前のことだったんです。クライアント様のご要望ですから、何がなんでも!とは思いましたが、スケジュールありきの仕事をして、ご期待を裏切るようなことになるのではないかと悩みました。
思い切って1年後のスケジュールをご提案しました。
「25周年の幕開けではなく、25周年のフィナーレを飾るイベントに!」と。
「その1年間、水面下で企画ばかりを行うのではなく、エンドユーザーや地域に貢献するCSR活動などを通じて、25年分の“感謝”の気持ちの表現をスタッフの皆さんで進めてほしい!」と。
クライアントのラブ・ラボ様としては、日程ありきでお考えだったので、当然、躊躇されていました。
「1年間かけて、ラブ・ラボさんのことをもっと知りたいです。
しっかりとコンセプトを固め、イベントが一夜のイベントで散ってしまうのでなく、記念の瞬間を共有し、この先も会社の成長を共に見届けたいと思ってもらえるメッセージを伝える機会にしませんか?!」と。
プロデューサーの私がクライアント様を熟知することでよりオリジナリティあるアイデアが提案できること、コンセプト創りの重要性をご説明し、スケジュール延期をご理解いただきました。
結果的に言えば、1年間のお時間を与えていただいたおかげで、完成できたプロジェクトです。
「魔法のヒアリング」で完成した感動がうまれる空間
「“感動”を刷り込む」、ラブ・ラボが創り出す、“感動”の時間を出席者みなさんで共有する場が必要だとコンセプトがしっかり組み立ててられました。
「だれが見ても感動するもの=サーカス」というテーマが決まりました。
「衛生面」、「安全面」、「設備面」、「交通アクセスの良さ」を考慮した会場も手配できました。
クライアント様のオリジナリティあふれる「演出」や「装飾」=サーカスの構成や周年用のビジュアル開発もできました。
私は、お客様と打ち合わせすることを
「魔法のヒアリング」と、自分自身で呼んでいます。
「魔法のヒアリング」が重要なことを改めて感じました。
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シルクドゥソレイユでも活躍するエアリアルパフォーマーによる空中曲芸。 安全面をしっかり考えた特設ステージ。
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海外のイベントでも活躍するジャグラーやアクロ バットパフォーマーによる地上曲芸。
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サーカスのBGMは一流のミュージシャンによ る生演奏
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観客席を取り囲むように設置したパーティー料理のビュッフェテーブル。
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お客様の顔ぶれを配慮して、和洋折衷料理。 サーカスを観覧しながらでも食べやすいように小皿盛りにしてあります。

25周年用のビジュアル開発、テーマのサーカスをイメージするロゴマーク。
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参加者が一体感を感じられるように統一アイテムを身に着けてもらう。
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会場で配布する記念冊子は、社長の式辞に加えて、プログラムやパフォーマー、料理の紹介を。企業の周年事業には珍しい“遊び心”のあるサーカス風のデザイン。
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オリジナルTシャツプリント会社の周年事業、私たちスタッフのウエアもTシャツに。
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現場での最終チェックは欠かせません。スタッフと従業員の方々との一体感も重要です。
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株式会社ラブ・ラボ様 創業25周年記念事業すべてのプログラム終了。 従業員全員+パフォーマーで記念撮影。
■クライアント /株式会社ラブ・ラボ 様(https://www.rub-lab.com)
■トータルプロデュース・プロデューサー/藤田徳子(株式会社フェアリー・テイル)
■STAFF/
・パーティー企画運営(株式会社フェアリー・テイル)
・テクニカルディレクター(株式会社ビザビ 河内猛)
・サーカスコーディネイト(瀬戸内サーカスファクトリー 田中未知子)
・周年ビジュアル開発(V.I.F., inc.)
・会場装飾プラン制作(パームスデザイン設計事務所)
・会場施工(株式会社高松大洋工芸)
・VP(Video Package)制作(株式会社びより 安井祥二)
・音響(株式会社スーパーフォー)
・照明(ミュウ・ライティング・オフィス)
・映像テクニカルサポート(株式会社オプチカル)
・記録撮影(スタジオBUN 岩城文雄)
・記念冊子制作(V.I.F., inc.)
・記念品制作(菓子工房ルーヴ)
・料理飲み物(高松国際ホテル)
MICEプロデュースもフェアリー・テイルにご相談ください
「ブライダルプロデュースのノウハウをMICE(ビジネスイベント)プロデュースに」
では、MICE”(ビジネスイベント)のプロデュース・ノウハウを項目ごとにまとめていますので、ご参照ください。
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