コロナ禍、結婚式はするべきかどうか?
ウイルス感染が心配される、コロナ共生時代。
「新しい生活様式」において、結婚式を控えられた多くのカップルからコロナ禍での結婚式についてご相談を受けます。
「結婚式はするべきかどうか?、結婚式をしてもよいのか?」
「結婚式をするならどんなカタチ?、どんなウエディングスタイル?」
「結婚式を実行するためにクリアする課題・問題は何か??」・・・など。
「結婚式なんて、もういらない!?」
私の答えは「NO!」です。
それは、私が、ブライダル業者だから、結婚式を商売にしているから、ではありません。
「結婚式なんて、もういらない!?、いやNO!」、「結婚式は必要!」の理由は、3つあります。
「結婚式は必要!」の理由 その1
「結婚式は飲み会ではないから」
結婚式は、お世話になる親族や親しい仲間が集う飲み会?
答えは、「NO!」
結婚式とは、婚姻を成立させるため、もしくは確認するための儀式。(wikipedia)
飲み会じゃないんです。
職場や友だち同士の飲み会ならば、「今は、ちょっと出歩くのも不謹慎だし、やめておこう」という話も分かりますが、結婚式は、人間生活の大事な営み。
これから、二人が、共に人生を歩んでいくことを、成立させる、確認をするための儀式。
「結婚式は飲み会ではない」
だから、「結婚式は必要!」なのです。
では、結婚式をしなければ、「婚姻を成立もしくは確認」できないのでしょうか?
それも答えは、「NO!」
民法 第739条[婚姻の届出]
「婚姻は、戸籍法(昭和二十二年法律第二百二十四号)の定めるところにより届け出ることによって、その効力を生ずる」とあります。
法律上、婚姻とは、「婚姻届の届出」によって成立する、つまり、婚姻届が役所に受理されれば、「婚姻の確認」は成り立ち、結婚式はなくても、結婚はできます。
では、それでもなぜ、「結婚式は必要!」なのでしょうか?
「結婚式は必要!」の理由 その2
「結婚式は特別な行事(=大切な儀式)だから」
結婚式とは、婚姻を成立させるため、もしくは確認するための儀式。(wikipedia)
ですが、儀式とは、特定の信仰、信条、宗教によって、一定の形式、ルールに基づいて人間が行う、日常生活での行為とは異なる特別な行為。(wikipedia)
これらの定義から解釈すると、「結婚式とは、婚姻を成立させるため、もしくは確認するために、作法やルールのもと行われる特別な行為・行事(=つまり、大切な儀式)」ということになります。
これは私個人の価値観ですが。
その「特別な行事=大切な儀式」が、人生の節目には必要だと考えます。
結婚式は、「特別な行事=大切な儀式」だから、
- (婚姻が成立したことを)伝えること
- (婚姻が成立したことを)確認すること
このような目的があります。 - (婚姻が成立したことを)伝えること → 誰にどのように??
- (婚姻が成立したことを)確認すること →誰にどのように??
<宗教に基づいた結婚式の場合>
伝える ・・・「二人が」、「牧師や神父、神主」の前で、「婚姻が成立したことを神や仏に誓う」
確認する・・・「参列者が」、「教会や神社」などで、「確認する」
<人前式など民族の風習に基づいた結婚式の場合>
伝える・・・「二人が」、「参列者全員や司式者」の前で、「婚姻が成立したことを参列者や自分たち二人に伝える」
確認する・・・「参列者が」、「自分たちの希望や風習で決められた場所ややり方」で、「確認する」
結婚のような人生最大の特別な行事ではなかなかイメージしづらいかもしれませんが、今までの経験の中で、身近に感じられる「特別な行事=大切な儀式」ならどうでしょう?!
<特別な行事・大切な儀式>
卒業式
卒業式はしなくても、卒業できます。
→でも、卒業生は式をしてほしいし、親御さんにとっても必要ですよね?
成人式
成人式はなくても、成人できます。最近は参列しない人も多いようですが。
→参列しない人もいるからといっても、区市町村は、成人式を廃止したりしませんよね?
お宮参りやお食い初め
子どもの成長を願ったお宮参りやお食い初め、なくても子どもは大きくなります。
→最近は簡素化されているようですが、形式は変化しても何らかで御祝しますよね?
ましてや、「結婚」ともなれば、人生最大の特別な行事なのではないでしょうか?。
「結婚式は特別な行事(=大切な儀式)」
だから、「結婚式は必要!」なのです。
「結婚式は必要!」の理由 その3
(理由その3を述べる前に)
なぜ、いま、
「結婚式はするべきかどうか?」
「結婚式をしてもよいのか?」
「結婚式なんて、もういらない!?」
と議論をされるかを考えてみます。
主催者の新郎新婦も参列者も
- 密集、密接、密閉の「3密」を回避したいと思っているから。
- 結婚式そのものが拡散の拠点となることは徹底的に避けたいと思っているから。
ならば・・・「結婚式は必要!」の理由 その3は、「3密を避けて結婚式ができるから 大勢の人が集まらなくてもできるから」
結婚式は、古くから、世界各地に、地域や民族、宗教によって異なる様々な様式があります。
今まで皆さんがよく目にしてきた日本の結婚式のスタイル。
ホテルや式場の「密室のバンケットホール」に、「大勢の人が集い」、「飲食をしながら」、ケーキ入刀やキャンドルサービスなど「華やかな演出」を行うスタイル。
これが、日本の結婚式のスタンダードな様式となったのは、昭和40年代後半~50年代。
高度経済成長期、地方から都市部に流出し集中した第一次ベビーブーム世代(団塊世代)の結婚事情に合わせて、効率よく大量生産・大量販売できるようにしたもの。
当時、ホテルや式場などが開発したものにすぎません。
これを知って驚かれるカップルや若い世代の方もきっと多いことでしょう!
- 昭和40年代後半~50年代のスタイル!?
- 高度経済成長期に、団塊世代に合わせて開発したもの!?
それじゃ、おじいちゃんやおばあちゃんの時代のものを、今も「スタンダードだね!」「標準だね!」って使っていたことになる~!(笑)
しかも、結婚式場は、オリジナリティだとかカスタマイズだとか言いながら、実は、大量生産・大量販売用に人工的につくられていたんですよ~(笑)
(このまま令和の時代も同じスタイルを引き継ぐなんて、格好悪すぎませんか?(笑))
コロナ共生時代、「3密は避ける」という状況では、「大勢の人が集う」、「密室のバンケットホール」、「飲食が伴う」など、従来型の結婚式の実施は、かなり難しい。
- 開放的なユニークベニュー(栗林公園、玉藻公園、瀬戸内海の島など)を会場に!
- 少人数セレモニーやフォトウエディングのような「飲食を伴わない」スタイル!
- Zoomなど動画中継や配信型サービスをツールとする「オンラインウエディング」にもっとクリエイティブなアイデアをプラスして!
・・・etc.
「3密を避けて結婚式ができる 大勢の人が集まらなくてもできる」
だから、「結婚式は必要!」なのです。
ちなみに・・・。
結婚式選びの際、日本では、お客様(新郎新婦)が、“式場(ハコ)を選ぶ”のが一般的、欧米では、お客様(新郎新婦)は、“プロデューサーを選ぶ”のが主流、なのです!
「コロナ禍、結婚式はできる!」
コロナ禍、真っ只中の夏のある日。
参列者は、「密集を避けて」両親、親族合わせて10人程度。
場所は、「密室でない」開放的なユニークベニュー、史跡高松城跡玉藻公園。
挙式会場の披雲閣大書院では、「密閉を回避して」窓や扉を開放した中で、神前式を挙行。
「飲食を伴わない」挙式でも、ご両親への感謝の気持ち「両親プレゼント贈呈」は行えます。
少人数といえども、「結婚式は特別な行事(=大切な儀式)」。
参列者も二人の「結婚を確認する」、親族集合写真は大事なセレモニーです。
「新しい生活様式」に即した「新しい結婚式の様式」でも、お色直しはできます!
どんなに新しい時代になっても、花嫁にとって白無垢やウエディングドレスは「花嫁の証」。
「新しい生活様式」になっても、「結婚」は、日常生活での行為とは異なる「特別な行事」。
地域の「伝統的な風習」は、次の世代にも引き継ぎたいものです。
香川県には、今も多くの婚礼の風習が残っています。「仏様参り」もその一つ。
これは、「新しい生活様式」に即した「新しい結婚式の様式」の一例にすぎません。
「結婚式は飲み会ではない」
「結婚式は特別な行事(=大切な儀式)」
「3密を避けて結婚式ができる 大勢の人が集まらなくてもできる」
コロナ共生時代、「3密は避けて」、新しい結婚式の様式を私・プロデューサー藤田と、一緒に創っていきませんか?!
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