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ブライダルプロデューサー 藤田徳子の幸せ会議(BRIDAL PRODUCER NORIKO'S NOTE)

ブライダルプロデューサー 藤田徳子の幸せ会議(BRIDAL PRODUCER NORIKO'S NOTE)

第24期 キックオフしました!~「パラダイムシフト・ウエディング」~

株式会社フェアリー・テイル
親愛なるお客様、お取引様、地域のみなさまへ

2021年7月1日、第24期をキックオフいたしました。ここまで歩み続けることができましたのも、ひとえに、皆様のご支援、ご協力のおかげと心より感謝申し上げます。

当社は、結婚式、イベント、式典、パーティーのプロデュースに加え、香川県を代表する観光地・栗林公園内で地産地消をコンセプトとしたレストランを営んでおります。コロナ禍中、一時は、すべての事業が足止め状態にありましたが、先月の緊急事態宣言の解除以降、結婚式を控えた笑顔のカップル、栗林公園を楽しむ観光客にも出会えています。国内全体ではワクチン接種も進み、東京オリンピック開会まで約3週間、ようやく明るい兆しが見えはじめました。心からうれしく感じ、一日も早く、更に開放的な日々が訪れることを願うばかりです。

当社の創業の原点は、25年前の私自身の結婚式にあります。打ち合わせの時、「みなさんこうしていらっしゃいます」という担当者の何気ない一言に「結婚式はみんな一緒じゃなきゃダメなの?」と疑問に感じ、がむしゃらに招待状やウエディングケーキを手作りしました。
また、ヘアメイクリハーサルなし、ぶっつけ本番で臨んだ当日、和装の鬘(かつら)が合わず、メイクも納得できず、一日中、半泣き状態で過ごしました。

当時は、オリジナルウエディングという言葉もなければ、ネットやSNSの情報もありません。ブライダルプロデューサーもプランナーもいなかった時代、私の担当者さんや美容師さんが決して悪かったわけでもありません。

一方で私の不完全燃焼の気持ちとは裏腹に、職場の先輩や友人たちから「あなたらしい結婚式だった!」「本当に良い結婚式だった!」と言われました。「私らしい?」、「(ゲストにとって)良い結婚式?」、その時、結婚式の意義に気づきました。そして、「私の経験が少しでもこれから花嫁になる方にお役に立てれば」と思ったことが、創業のきっかけです。

さて、最近、教育やビジネスの場で「クリティカル・シンキング」が注目を集めています。クリティカル・シンキングは、直訳すると「批判的思考」ですが、決して相手の"粗探し"や他人を"攻撃”することではありません。感情や主観に流されずに物事を判断する思考プロセスで、「なぜなのか」「本当に正しいか」といった批判的な問いを行い、正しい結論を導いていきます。

例えば、「コロナ禍で外食離れが起きている!」「コロナを機に飲食を伴わない結婚式にニーズが高まっている!」「次の時代はフォトウエディングだ!」と業界内では情報が行き交っています。すると、「飲食を伴わない結婚式の開発をすべき!」「披露宴に代わる結婚式は?」「外食離れを防ぐにはどうしたらよいか?」と、商品の企画や開発、広報や販売の戦略に目を向けがちです。

一見、正しい論理に思え、今すぐ対策を検討すべきと思えますが、果たして本当にそうでしょうか。

  1. 結婚式や披露宴離れは、コロナ禍が影響しているのでしょうか?そもそも、従来型のウエディングに飽きた新郎新婦がいたのではないでしょうか?
  2. 飲食を伴わない結婚式やフォトウエディングに、お客様は本当に満足しているのでしょうか?仲間との交わりを望んでいるカップルはいないのでしょうか?
  3. ニーズの高まりはどのくらいの期間で、どの程度なのでしょうか?この先も、そのニーズは高まり続けるのでしょうか?

「お客様の本当のニーズは何なのか?」「そもそも考えるべき課題は?」など、「クリティカル・シンキング」に基づき検証すべきです。

当社の創業の原点は、まさに「クリティカル・シンキング」。私自身の結婚式の際、「結婚式はみんな一緒じゃなきゃダメ?」「(かつらもメイクも納得できなくても)花嫁はおとなしくしておくべきなの?」といったクリティカル・シンキングから今に至っています。

今後、「見えないものが今まで以上に大事となり、その価値が一層高まる時代」と言われており、家族や仲間との絆、おもてなしや感謝の気持ち、伝統的な儀式や風習など、結婚式の意義や目的は、まさにそれです。

23年間、何千組ものカップルに向き合ってきたフェアリー・テイルだからこそ、「クリティカル・シンキング」を巡らせ、業界のリーディングプロデューサーとして、結婚式のスキームとフローを根本的に変革する「パラダイムシフト・ウエディング」を創造します。

2021年7月1日

株式会社フェアリー・テイル
代表取締役
プロデューサー
藤田徳子


※写真は、平成10年の創業時、雑誌の取材を受けた記事。

 

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