「結婚式を2回挙げる!」(二部制結婚式、2部制ウェディング)成功の秘訣
本記事では、新しい時代の結婚式の常識マナーに関するご質問に回答しています。
コロナ禍の結婚式で、大勢が一堂に集まれません。
そこで、家族と親族だけの家族婚で1回目、友だちと2回目、別々の日程で結婚式を2回しようと思っています。
結婚式2回って、縁起良くないんですか?
「大勢が集まれない」、「家族婚」、「結婚式2回挙げる」、「2部制結婚式」・・・。
こういった様式は、新しい時代ならではの結婚式の事情ですね。
新しい時代になって結婚式の様式が変わっても、結婚するおふたりには、至福の瞬間を迎えていただきたいと願っています。
感動的な結婚式を挙げていただくために、結婚式のプロ、ブライダルの専門家として精一杯お手伝いさせていただいています。
結婚式2回挙げるのは、縁起が悪いのか?
決して縁起が悪いわけではありませんが、違和感を覚えるならば、「結婚式を2回挙げる」と考えずに、「結婚式2部制」と考えたらどうでしょうか?
「またまた」「かさねがさね」「たびたび」など、重ね言葉は、「結婚を繰り返す(再婚)」を想像させる忌み言葉(※)、NGワード、禁句とされるように、「結婚式2回挙げる」というのは「結婚を繰り返す」ように感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこで、「結婚式2部制」とされてはいかがでしょうか?「結婚式2部制」、「二部制ウェディング」は、一般的には、一日の内に一部(昼)と二部(夜)、2回の披露宴(パーティ)を行う様式を示しますが、別の日程で会場を変えても問題ありません。
むしろ、ゲスト全員を同じ場でおもてなしするのではなく、年齢や関係性など、顔ぶれに合わせたふたつのグループに分けておもてなしができるので、幅広いゲストに楽しんでもらえるのが最大のメリットですね。
※忌み言葉
忌み言葉は、「終わる、滅びる」など、直接的に不幸を表す言葉だけでなく、「飽きる、褪せる、枯れる」など、人の不幸、不吉、物事の終わりを連想させる言葉も含まれますから、注意した方がいいですね。
但し、来賓祝辞や友人スピーチ、新郎謝辞や花嫁手紙などで、あまりに忌み言葉に捉われすぎて本筋を見失ってしまわないようにしましょう。
二部制ウェディングの時は、挙式はどうする?
挙式も2回するの?
家族と「家族婚」の際に、神前式を挙げて、後日、友だちとは「パーティーだけ」というのはいかがでしょうか?
「家族と神前式を挙げて、友だちとキリスト教式を挙げる!」、これはなんだか気持ち悪い感じですね。
どちらの神様からも
「そっちを信じるならこっちは加護しないぞ!」「裏切るなよ!」と言われちゃいそうですよね?(笑)
挙式は一部(家族婚)で済ませて、友人との二部(セカンドパーティー)では披露とおもてなしを中心に行い、それぞれに主旨目的を明確にした2部制結婚式だと、出席者顔ぶれごとにご満足いただけます。
二部制結婚式 の第一部でも第二部でも挙式(セレモニー)がしたい!
そんな方にとっておきのアイデアがあります! 家族との家族婚で神前式を挙げて、後日、友だちとは成婚式」というのはいかがでしょうか?
「成婚式」は、「結婚しましたよ!」の報告式という意味合いのセレモニーです。
友だちを前に「誓いの言葉」を述べて、友だちからも「結婚承認宣言」をもらうという点は、人前式に似ているかもしれません。
人前式の場合は、「今から結婚します!結婚を認めてください」と新郎新婦の投げかけに対して、出席者が「認めます!」という回答をします。
一方で、成婚式は、「結婚したことを報告します!」と新郎新婦が宣言する式です。人前式より進行を短くすることもできる上、パーティーと同じ会場で行うこともできるので、より一層に気軽にカジュアルなセレモニーになります。
「成婚式」の演出や進行は?
成婚式の進行演出の中で、「指輪の交換」をセレモニーとして入れるかどうかを、みなさん一番悩まれます。
神前式でも指輪交換して、成婚式(人前式)でも指輪交換する、っていうのもしっくりこないですね。一度交換した指輪を外してもう一回交換、っていうのも気持ち悪いです。
そこで、私から、二つのパターンをご提案します。
パターン1
家族と挙げる神前式で「指輪の交換」を行い、友だちと挙げる成婚式では指輪の交換をせずに、披露だけする。
神前式は結婚を神道の神様に誓うものだから、結婚を誓うセレモニーとしてご神前で指輪交換を行います。幅広い年代が揃うご家族・ご親族にとって、指輪交換は結婚式らしいセレモニーとして共感が得やすいです。
パターン2
家族と挙げる神前式では敢えて「指輪の交換」をせず、友だちと挙げる成婚式で指輪の交換をする。
和装で行う神前式は古式ゆかしい儀式を行い、(成婚式を洋装で行うならば)指輪交換のような洋風のセレモニーが馴染みます。
【まとめ】大勢が一堂に集まれない、新しい時代の結婚式。
大勢が一同に集まれない、withコロナの新しい時代は、結婚式2回(二部制ウェディング、2部式結婚式)がオススメです!!
1回目(第一部)は、格式を重んじる親族と家族婚、2回目(第二部)は、カジュアルに楽しみたい友人とセカンドパーティー。
ゲスト全員を同じ場所で一同におもてなしするのではなく、年齢や関係性など、顔ぶれに合わせて別々のグループに分けておもてなしができるので、幅広いゲストに楽しんでもらえそうです。
但し、
- 費用の負担が大きくなることもある。(結婚式2回分を請求する会社もある。)
- 会場の予約、日程やスケジュールなど、通常の結婚式より調整作業が増える。
- 招待状作り、引き出物選び、配席や進行など、打ち合わせが2倍かかる。
・・・など、式場やプランナーによっては、新郎新婦に負担が相当かかる場合もありますので、二部制ウェディングの実績のある結婚式のプロ、ブライダルの専門家に相談するようにしましょう。
ブライダルプロデューサー藤田徳子の幸せ会議(独り言)
第一部は広島県・宮島での家族婚、そして第二部は、数か月後に場所を北海道・トマムに場所を移してお友だちとセレモニー。どちらへも同行させていただきました。
ご家族を大切に思う家族愛、ご友人を大切に思う友情、これは優劣をつけるものでは決してありません。
しかし、ご家族との絆を優先すれば友情が後回しになったり、ご友人をもてなせばご家族は控えめにならざるをなかったり、たくさんの人を一堂に招くと両方満足させる方法が見つからない・・・、そんな結婚式の課題が「結婚式2回挙げる」ことで一気に解決されました。
二部に分けることによってゲストと近い、アットホームなウエディングが叶いました。
[第一部:家族婚]
国宝・厳島神社(広島県)/神前結婚式+家族旅行
新婦のご実家のある広島県の宮島で神前式。
関東在住の新郎ご家族が出向いてディスティネーションウェディング。
第一部は家族婚スタイルの結婚式です。
[第二部:ご友人とリゾート挙式]
トマム・水の教会(北海道)/成婚式+北海道旅行
安藤忠雄の建築が好きだと言う新郎新婦。
北海道・トマムの水の教会でディスティネーションウェディング。
第二部は、ご友人を伴って北海道へリゾート挙式「成婚式」。
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