平成23年度より令和4年3月31日まで「高松市立病院を良くする会」の委員を務めさせていただき、このたび6期12年の任期満了に伴い、高松市より感謝状をいただきました。ここまで長く務めさせていただくことになろうとは想像もできませんでしたが、ご関係各位また社長不在時に社業を担ってくれた弊社スタッフに、まずは心よりお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。

平成23年8月「高松市立病院を良くする会」の発足と同時に、企業経営者という立場で選任いただきました。委員会の発足当時は、私もまだ30代、女性委員は私を含め2名、企業経営者は私たった1名、医療業界の知識も経験もない中で、十分にお役目を果たすことが出来るか恐縮な思いでありましたが、医療業界、病院経営など専門知識を有する諸先輩方にお教えを乞いながら、微力ながら12年間の歩みを進めることが出来ました。

私は、企業経営者の立場から、公共医療機関の抱える様々な課題のうち、経済性の向上、運営の効率化、医療現場の働き方改革、医師確保等に関する諮問にご提言申し上げさせていただいておりました。と同時に、働く女性・働くママとしてのロールモデルになれるよう積極的に務めてまいりました。

また、「高松市立病院を良くする会」の発足から12年、この間の最大の課題は、3病院あった高松市立病院の統合と新病院の新設でありましたが、新病院である高松市立みんなの病院の新設・開院に関われましたことを、大変光栄に思っております。

ここ3年間のコロナ禍中、医療現場は非常に厳しい局面にありましたが、新病院の高松市立みんなの病院は、和田病院事業管理者の下、院長、副院長をはじめ、メディカルスタッフ、パラメディカルスタッフ、事務従事スタッフ、全病院一丸となって得体の知れない新型ウイルスに向き合っていらっしゃいました。一般診療、一般病床の機能を低下・休止することなく、コロナ病床の確保も十分にできており、関係者の一人として頭の下がる思いがいたしました。コロナ禍のような非常事態こそ、公共医療機関の必要性を目の当たりにした次第です。

私自身、公共施設・機関が抱える経済性と公共性の両立、医療業界・医療現場の実情など、民間企業の経営者の立場では知り得なかった知見を深めることができた大変有意義な12年間でありました。この貴重な経験で得た知識やアイデアは、今後お客様サービスの向上、自社の経営や運営に活かしてまいりたいと思います。

皆様にご協力、ご指導を賜りながら、長期にわたり責務を全うできましたこと、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

「高松市立病院を良くする会」は、医療の質、透明性及び効率性の向上、病院事業の経営健全化を図ることで、高松市民を支え、市民のための病院の実現に資することを目的に、高松市病院事業が設置した委員会組織です。委員は、学識経験者、医療関係者、民間企業経営者など10人以内で構成されています。

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高松市病院事業は、「高松市立みんなの病院」「高松市民病院 塩江分院」の二病院を運営しています。
高松市立病院の基本理念は「生きる力を応援します」、ロゴマークとともに平成24年に制定されました。

ロゴマークは、平成24年、高松市立みんなの病院の事業計画策定中に制定されました。「中央の丸を人として表し、その周りを優しくつつみこむハートが、基本理念である”生きる力を応援します”の実現に向け、取り組んでいる病院職員の真心を表現しています。」との思いを込めて、高松工芸高校の生徒さん（当時）がデザインしてくれました。

このロゴマークの制定は、当時の病院事業管理者とともに、私・藤田が担当させていただきました。

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