よく頂戴するご相談 【花嫁の手紙は読みたくないのですが・・・。】
新婦様よりよく頂戴するご相談です。
「お涙ちょうだい演出は行いたくない。
"両親にお手紙を読む"などの演出(イベント)
は、なしでも良いですか?」
******************
ブライダルプロデューサー藤田はこのようにお応えしています。
昔の結婚式では、
新婦家からみると、"花嫁"は嫁ぐ(もらわれていく)身、
新郎家からみると、花嫁を娶る(もらう)立場。
つまり当時は、
『両親への手紙演出』は
手塩にかけてそだてた娘を見送る両親への贐でもあり、
"もらわれていく花嫁"が、
(ある見方をすれば・・・"かわいそうな花嫁")
両親を安心させるよう、
甲斐甲斐しい言葉を贈ったもの・・・ではないでしょうか?
ところが、
近年、"花嫁"の立場は、
"もらわれていく"ものでもなく、
"娶られる"ものでもなくなりました。
『娘が両親から自立する』
という意味合いの方がしっくりするのでないでしょうか。
『両親への手紙演出』は、
両親から自立する花嫁が、
今までお世話になった両親へ感謝の気持ちを整理して、
自立を宣言する場面
として考えてもらったら、どうでしょうか?
さらには、
花嫁のみならず新郎にとっても、その立場は同じです。
私は、新郎にも「両親への手紙演出」をお願いしたい、
と思っています。
また、このようにも考えてもらいたいです。
自分のことは後回し、
何よりも子ども優先で今日まで頑張ってくださったご両親。
せめて一生に一度くらいは、
他人様の前で誉め讃えられる機会
があってもよいのではないでしょうか?
つまり、
結婚式は『両親の表彰式』でもあると思います。
(※実際、私は今子育て真っ只中ですが、
~この子たち、結婚式の時には、ママに感謝してくれるよなあ~
って、思うことがあります(^_^;))
ご両親の手紙が表彰状だとすると、
ご両親へのプレゼントは表彰記念品。
つまり・・・。
両親へのプレゼントは、
消えてなくなる花束でなくても構いません。
"今までお疲れ様!
私たちのために時間を惜しむことなく働き、
大事に育ててくれてありがとう。
でも・・・。すっかりお父さんはお父さん、
お母さんはお母さん、でしかなくなっています。
これからはもう一度新婚当時のように
夫婦として仲良く時間を過ごしてください"
と言う意味で夫婦茶碗。
"自分たちのことを顧みず、
気づけばここ数十年子ども中心の生活でしたね。
これからの人生は自分たちの時間を楽しんでください"
という意味で旅行券。
などなど・・・
ご両親を思い浮かべながら見つけたプレゼントは
きっと喜んでいただけるはずです。
そして何より大事なこと!!
「必ず、両親と握手をしてください」
ブライダルプロデューサーは藤田は、
新郎新婦お二人に、お願いしています。
なかなか、大人になってからは照れくさくてできなかった握手。
自分のご両親とも、相手のご両親とも、手をつないでください。
この固い握手こそ、
「二人で自立します」という宣言です。
******************
スズランが大好きだと仰ったヤスコさん。
ちょっと時期がずれましたが、ブーケはスズラン。
両親へのメッセージをしたためた便箋も
優しい"スズラン"のモチーフです。
トモアキさんとヤスコさんが、
ご両親のために選んだプレゼントは。
両親の名前の漢字をあてはめた額縁入りポエムと、
その季節柄、『春財布』。
~長い間お待たせしました、ご心配をかけました。
ようやく私にも春が来ました。
お父さん、お母さんも、残りの人生の"春"をしっかり満喫してください~
そんな意味合いだったでしょうか。
並んでみると、よく似ています。
「生真面目で、せっかちなのは、お父様譲りかな。」
「凝り性で、墾詰めすぎる性分は、お母さん譲りかな。」
「二人の娘に、生まれてこさせてもらってよかった。」
******************